ひっぱり餅と義経伝説
ときは鎌倉時代。
平家追討の功を上げながら、
兄・源頼朝と対立し
一転して追われの身となった源義経は、
現在の奈良県・吉野から
岩手県・奥州平泉へと逃れます。
これがいわゆる義経逃避行です。
石川県の能登半島には義経が通ったという
伝説が数多く残っています。
その一つ、羽咋郡志賀町の福浦に伝わる
『義経の船隠し岩』に
ひっぱり餅の由来があるのです。
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弁慶がひっぱった
能登金剛まで逃れてきた義経一行。
このあたりは松本清張の『ゼロの焦点』の
舞台にもなった、ヤセの断崖がある海岸地帯で
義経はここに四十八艘の船を隠します。
このとき同行していた弁慶が
旅の携行食にと餅を作るのですが
蒸し上げた餅米を剛力でこねてはひっぱり
ひと臼分をこね上げてしまったのです。
そこに不動滝の水を振りかけて
さらにひっぱり薄くひろげ、
乾燥させたものを携え、
義経一行は再び出発します。
これが、ひっぱり餅の由来となりました。
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安田屋のひっぱり餅
わたしたち安田屋では、
能登の名物・ひっぱり餅を
現代風にアレンジし、
また能登の四季や自然風土を
表現するために、
白山の伏流水、かぐら米、
十勝のあずきなど素材を厳選し
独自の製法で作ったひっぱり餅は、
能登の観光みやげとして
好評をいただいております。
この能登の味を次代へ伝えるため
わたしたちは日々、努力しています。